住環境を考えよう
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第3回 誰もが持っているアレルギー
考えよう

 前回では、住宅建材に含まれる化学物質が健康被害を生む「シックハウス症候群」への対策を盛り込んだ建築基準法の改正について
 話しました。今回はもう少し掘り下げてみましょう。

 
1.誰もが持っているアレルギー
 
 
国民の三分の一は何らかのアレルギーを持っていると厚生労働省の調査で報告されました。身近な人を見てください。生まれながらにア
 トピー性皮膚炎で苦しんでいる子ども。季節により花粉によるアレルギーも増えています。誰もがアレルギーの種を持っていて、ある日、
 気付いたときに反応する危険な状態にあります。

 
新築住宅に入居後半年で発病するケースが多いようです。それは、今まで蓄積してきた化学物質の上に新築時・増改築時に化学物質
 が多く溜まるため、身体の変化が起き、発病するからだろうと考えられています。
 
人によって器が違います。小さい人、大きい人様々です。そして、器が化学物質で一杯になり、オーバーフローした時に発病するのです。
 昔の人には、まず、なかった病気。アレルギー体質の人が増えたのも化学物質のせいであり、また、全ての現代人がいつかはわからな
 いが、発病の種をもっているのです。
 
また、そのアレルギーのうち、化学物質過敏症については、米国で15人に一人。日本では、10人に一人と言われています。このまま、
 増え続けたとすると、日本人はどうなってしまうのか、今から心配です。

 
もうひとつ、ダニとカビによるアレルギーも忘れてはなりません。高温・多湿の日本では、湿気のあるところにカビが生え、そのカビでアレ
 ルギーが起きます。
また、ダニによるアレルギーは皆様もご存知のとおりで、最近ではカーペットをなくし、合板フロアーを使用するなど、
 造る側も、建築主も、当然のように注意していますが、その合板フロアーも、後で述べるホルムアルデヒドの問題で注意が必要です。

 
2.ホルムアルデヒドと揮発性有機化合物VOC
 
家の建材・内装材に使われる新建材は、昭和35年頃から高度成長時代の産物として生まれてきました。化学物質で作られた、合板・ベ
 ニヤ・合板フロアー・塩化ビニール製ドア・巾木・廻り縁・枠材・ビニールクロス・クッションフロアーシート、至る所に使われてきたのが現状
 です。
その建材・内装材を今見直さなければならない大問題が起きているのです。何が問題かというと、化学物質で作られた建材・内装
 材で、それがホルムアルデヒドとVOCです。あらゆる建材に使われているホルムアルデヒドは最悪・最大の『室内汚染』の毒物なのです。
 ホルムアルデヒドは、前回でお話致しましたので除きます。

 
※揮発性有機化合物(VOC)
  
VOC汚染は、極めて濃度が低い様々な化学物質による複合暴露のため、どのような害を与えるかを解明するのはなかなか難しかったよ
 うです。
最近、VOCの人体に対する影響が明らかになりつつあります。その影響は、大脳辺縁系に及び、嗅覚球やその他器官に直接・
 間接に作用し、記憶困難・集中力欠如・下痢・便秘等の自律神経系の機能異常、また、恐怖感・孤独感の助長、肩こり、冷え性、頭痛、
 めまい、吐気、疲労感等の症状を引き起こします。
 
こうしたVOCの基準は、WHOではガイドラインを勧告していますが、日本ではまだグレーゾーンのままです。VOCは、ペンキ、シンナーの
 塗料、接着剤、壁紙、ワックス、木材防腐剤等に使用されています。このような有機溶剤が気化して、室内中に充満するのです。
 
温度が高い時期は、窓を開け、換気に心がけましょう。

 
3.室内空気汚染を下げる方法
 
 
(イ)空気が通う風通しの良い家にする。
 
(ロ)無機質な建材は昔ながらの自然素材を使う。
 
(ハ)広い面積を占める壁・天井材は、塩化ビニール系を避ける。
 
(ニ)家具・カーテン選びに気を付ける。
 
(ホ)化学物質に頼らない生活に心がける。
 
(ヘ)常に換気を心がける。


 *文責 健康100年住宅協会                                        


健康100年住宅協会
health 100 years housing association.