住環境アドバイザーが語る
汚染住宅
<シックハウス>につかまるな!
第1回 体験したからこそ伝えたい
はじめまして。住環境アドバイザーの今井と申します。今回から数回にわたり、私の実体験を交えながらシックハウスについてご説明させて頂きます。これからお話しすることは当協会を発足するにあたっての大きな動機のひとつでもありました。

アルプスが見え、四季を感じ、空気と水がおいしく、住み心地も全国1,2を争う長野県。
随分前になりますが、この地方において汚染住宅による被害は無いと思いながらTVを見ていました。
しかし目に見えない化学物質が人体に与える影響、健康住宅に関する世間の関心ともに高まるばかりです。とても気になりだして勉強をしていくと、自分の身体の異常も汚染住宅と因果関係があるのでは?と思いました。

私は21歳で住宅建設に携わり、以来30年間住宅一筋の人間です。
ちょうど高度成長時代、オイルショックとともに、新建材(ベニヤ、CFシート、ビニールクロス、塩化ビニール系、ドア、枠材、合板フロアー等)が住宅業界の主流に使用されはじめた時期です。
私は25歳の時に木造住宅を建てました。

仕上げ材は、合板フロアー、CFシート、ベニヤ、ビニールクロス、押入れはベニヤ、ドアは合板でつくられたそんな住宅でした。それでも夢のマイホームを手に入れ、嬉しくてさらに精力的に働きました。家族もとても喜び楽しく生活していました。

そんな中、6ヶ月を過ぎたある日、今思い起こしてもゾッとする一夜がありました。
急に息苦しく、体は冷たく汗をかき、心臓が苦しく、体が自分の体ではなく、だるく、おそってくる発作に神経が壊れ、鼻から水のような液体がこぼれ、耐えるのがやっと、このまま死んでしまうのではないかと思うほどの具合の悪い一夜でした。

次の日病院へ行き、その症状を伝えて診察して頂きました。
精密検査をしましたが「どこにも異常が見つからない」と言われました。一つの病院では駄目だと思い、2ヶ所、3箇所と病院のはしごをしている自分がいました。その後も同じような症状が続き、よくなる気配も無く、一人で悩んでいました。

体調は良くならず、どこの病院でも原因がわからない。ようやく診断された病名は「自律神経失調症」でした。
当時こんな病名は聞いた事もなく、薬も出してもらえない。
自分だけ具合が悪く、周囲の人にはわかってもらえない。
それどころか「自分で病気になりたいのか?」と言われたこともありました。
特に家族と上司にこの具合の悪さがわかってもらえない事が残念でした。
会社を休むと「病院の診断書を持って来い!」といわれ、それでも自分では頑張るんですが・・・思うようにならない。

2年くらいつらい毎日が続き、医者がだめならマッサージ、接骨強制、鍼まで通いましたが良くなる気配は無く、仕方なく飛び込んだのが精神科医。ここでもまた「自律神経失調症」と診断されました。

しかしその後、この症状は化学物質特にホルムアルデヒドとVOCの影響ではないかと思うようになりました。
様々な書籍や情報から考えてもシックハウス症候群に酷似した症状です。
過去の生活の中で、何の疑問も持たずに使っていたベニヤ類、特にベニヤの上にビニールクロスを貼った仕上げ。合板フロアーによる化学物質のいたずらに、自分の一生を左右する健康を奪われたとしたら。

こんな思いは二度としたくない、これから同じ思いをするような人を増やしてはならないと強く思い、住宅建設をお考えの皆様に、健康の大切さと住宅についてお伝えするのが私の使命だと思い、ペンを走らせています。
ここからお話しすることは、私の30年間の住宅づくりの中での思いを書きとめたものです。
あなたの家づくりの参考にして頂ければ幸いです。
健康100年住宅協会
health 100 years housing association.